お知らせ

保健管理センター開設50周年を記念してシンポジウムを開催しました

 2025年(令和7年)9月1日(月)、岐阜大学保健管理センターは、開設50周年を記念して、「岐阜大学保健管理センター開設50周年記念 岐阜大学シンポジウム ~大学のウェルネス~」を開催しました。本学講堂への参集が約300名、オンライン参加が約170名と、本学の学生・教職員、OB,OGに加え、全国の大学保健管理関係者など、幅広い関係者の参加がありました。

 シンポジウムは、吉田学長の開会挨拶から始まり、保健管理センターの50周年を祝うとともに、これまでの関係者や協力団体への感謝を述べられました。
 続く来賓挨拶では、全国大学保健管理協会理事で滋賀大学保健管理センター所長の山本祐二教授から、岐阜大学の保健管理活動が先進的であり、地域社会や学生・教職員の健康に大きく貢献しているとお褒めの言葉をいただきました。国立大学保健管理施設協議会会長で東京大学保健・健康推進本部副本部長の柳元伸太郎教授からは、保健管理センターの活動が大学のインフラとして重要であり、学生・教職員の健康が教育・研究の基盤であると強調されました。
 続いて、全国大学保健管理協会国際連携委員長で立命館大学保健センター所長の中川克教授から、祝辞を賜りました。長年の健康管理・ウェルネス向上への尽力に加え、地域から世界へ志を広げる岐阜大学の姿勢を紹介され、50周年の祝福をいただきました。学内を代表して、応用生物科学部長の西津貴久教授からも、保健管理センターの留学生・メンタルヘルス対応の重要性と恩恵について謝意が述べられ、祝辞をいただきました。大学間学術交流協定校である南フロリダ大学からは、国際交流担当のKiki Caruson(キキ・カルソン)副学長のビデオメッセージが紹介されました。50周年への祝意と、両大学のパートナーシップへの誇りが表明され、素晴らしい祝辞でした。

 続いて、保健管理センター長の山本眞由美教授から、「保健管理センターの50年とこれから」と題した講演がありました。1974年(昭和49年)の設立から現在までの保健管理センターの歩みにおける重要な出来事を振り返り、即ち、情報インフラの整備により学生の健康情報が全てデジタル化され一元化されたこと、メンタルヘルススクリーニングテスト(CCAPS)を確立させたこと、これらにより研究が活性化され多くの成果が論文化されたことなどが紹介されました。そして、今後の保健管理センターは、学生全員のウェルネス向上、学内外の連携強化、障害学生支援や感染症対策の継続的強化、データ活用による科学的根拠に基づく健康支援の推進から大学全体のウェルビーイングを目指すべきと、熱く語られました。

 特別講演には、学生のウェルネス向上のための先進的な取組をしている米国から、米国大学保健管理協会(ACHA:American College Health Association)のJames Wilkinson(ジェームズ・ウィルキンソン) CEOを演者にお招きしました。「米国の大学におけるウェルビーイングの取組」と題して、米国大学保健管理協会(ACHA)が推進するにおける学生ウェルネスと大学ウェルビーイングの理念について、米国大学保健管理協会が実施している全米の大学生調査から示されたメンタルヘルス危機、システム的アプローチの重要性、データ活用の最前線などについて紹介されました。米国大学保健管理協会は、学生ひとりひとりのウェルネス向上だけでなく、学生を取り巻く環境、即ち、キャンパスのウェルビーイング追及こそが、学生の成功に不可欠であり、これを追求しているといった今後の課題を示されました。

 二つの講演の後には、テーマであった大学のウェルビーイングを象徴するような、ストリートダンス部MECのダンスパフォーマンスが披露されました。27人もの学生ダンサーが、舞台狭しとエネルギッシュな踊りを繰り広げてくれました。

 最後の閉会挨拶は、杉山誠副学長からで、保健管理センターの活動が学生・教職員の健康とウェルビーイング推進の核として今までいかに重要であったかを再確認するとともに、今後は、さらに発展することへの期待を述べられました。また、参加者・関係者への感謝の意を表明され、岐阜大学シンポジウムを無事終了することができました。

 当日は、シンポジウムに先立ち、ACHAのJames Wilkinson(ジェームズ・ウィルキンソン) CEO、Andreea Baker(アンドレア・ベイカー)次期会長、 Dana Tasson(ダナ・タッソン)前会長が、吉田学長を表敬訪問しました。山本保健管理センター長、深尾教授、堀田准教授、学生支援課職員とともに、懇談の場では、今後求められる大学のウェルビーイングの取組について活発な意見交換が行われました。今回の訪問を機に、ACHAと本学との交流がさらに発展することが期待されます。

 

開会挨拶(吉田学長)

来賓挨拶(全国大学保健管理協会・山本理事)

来賓挨拶(国立大学保健管理施設協議会・柳元会長)

祝辞(全国大学保健管理協会・中川国際連携委員長)

祝辞(応用生物科学部・西津学部長)

祝辞(南フロリダ大学USF World Kiki Caruson副学長)

講演(保健管理センター・山本センター長)

特別講演(ACHA・James Wilkinson CEO)

ストリートダンス部MECによるダンスパフォーマンス

閉会挨拶(杉山副学長)

会場の様子

集合写真(シンポジウム)

会場前(岐阜大学講堂)

会場入口付近

吉田学長室表敬訪問の様子

集合写真(表敬訪問)